マザーポットとの出会い。
花屋を経営していた20数年前。売れ残った鉢植え植物を捨てずに育てようと、高級培養土を使い、せっせとプラスティック鉢に植え替えていた。植物には「土が命」と思っていたから・・・。
売れ残り植物は、日に日に量が増え、一つ一つの様子を見ながら、水を与えるのが、一苦労。真夏になれば、水がいきわたらず枯れていく植物。真冬は、過湿になりすぎ枯れていく植物。店の経営と傷んでゆく植物の管理で身も心も、そして植物たちも限界。考えの果てに、コンクリートの上に30pほど土を盛り庭を作れば解決するかと、そこに植え込みを始めた。
鉢植えではないので良いと思ったが、それも最初のうち。根は水を求めて深さがない土の中を横に広がった。徐々に傷み始めたので販売価値が下がる前に、掘り返そうとしたが、大半の根を切断することになり、切った根が元気を取り返すまで時間がかかり、季節によっては死んでしまう。結局、販売に至ることはなかった。無駄な時間と労力を投じた。
コンクリート上の庭は「売れ残り植物」であふれかえった。これ以上増えるたら捨てるしかないのか?植物がいきいき育つ「入れ物」はないのか??
悲しい思いをしていた時、「植物の保水に便利な布を、高島屋で売っているよ」とお客様から教えてもらい、マットと共にポットも購入。
これが「マザーポット」との初めての出会い。
「マザーポット」に植え込まれた植物達は嬉しそうに、新しい葉を伸ばし始めた。植物の根には「空気の流通」が必要な事がはっきりした。
その後、「売れ残り達」を全部植え替えたいと思った私は「マザーポット」仕入れ先を捜した。外国製品かとも思い、輸入先関連も捜したが、見つけられなかった。
かなり時間が経過したのち、知り合いの卸売り業者が「マザーポットを作った人が近くにいる」と教えてくれた。すぐに連絡を取り、その会社に向かい、出会った人が「マザーポットを作った紳士」だった。
「マザーポット」の良さを訴える私に好意を寄せて下さり、紳士的に対応を進めてくれた。
あとで知ったことだが「高島屋」のショップは、この会社の「アンテナショップ」だった。苦労して捜さなくても、最初の購入先で、聞けば良かったのだ。
2024-02記述
「トイレで生まれたマザーポット」に続く
緑文化代表
マザーポットを作った張本人
郡池和彦
=伝えること=
緑文化普及協会
〒470-0113 愛知県日進市栄2丁目604「てるかガーデンデザイン」内
TEL:0561-72-7787
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よもやま話
tomoe エッセイ
2024-01記述
紳士1. 【出会い】
W.マザーポットを作った昔の紳士
=マザーポット開発裏話=
=ep4=
緑文化が出来ること